プログラム概要

TYS-RBAモデルは、「流域流出計算と1次元河床変動計算」を行うプログラムである。

TYS-RBAモデルの特徴は、

  1. 流出計算 → 河床変動計算を一括で計算できる。
  2. 複数の河道を有する流域内の河道網を一括計算できる。(複数支川に対応)
  3. 流出計算は、kinematic wave法による流出計算を行う。
  4. 水面形計算は、逐次計算の不等流計算を行う。
  5. 不等流計算は、矩形、台形、福断面に対応。
  6. 掃流砂量式を選択できる。
  7. 河道内のダム構造物の計算可能。

TYS-RBAモデルの構成は、

  1. 入力データ作成プログラム
  2. 実際の計算を行う実行プログラム
  3. 出力データ処理プログラム

のプリ・ポスト、解析グループに大別できる。 入出力処理に関しては、Microsoft Excelを利用する。

入力データ作成プログラム

TYS-RBAモデルで計算を実行するためには、

  1. 雨量・流量データ
  2. 河道断面データ
  3. 斜面データ
  4. 斜面土砂供給
  5. 土砂粒径分布データ

の5つデータファイルが必要である。

それぞれはASCIIファイルでエディターによる直接の作成・編集が可能であるが、大量のデータの入力作業の効率化・省力化のためMicrosoft Excelを利用したデータ作成マクロを利用する。

必要なデータをExcelのsheetに入力して、マクロを起動することで所定の書式のファイルが自動的に作成される仕組みをもつ、プリプロセッサである。

具体的な入力の内容は各入力用Excelブックに書き込んである。

ソースプログラム

TYS-RBAモデルの解析ソルバーは、Fortran771)で書いている。2)プログラムの構成はソースファイルとインクルードファイルの2つのファイルで構成されている。

TYS-RBAモデルを実行する上での注意点として、事前にインクルードファイルの変数配列数のパラメータを確認することが挙げられる。

また、コンパイルする環境によっては、配列の数を変更する必要もある。

出力データ処理プログラム

入力データ作成プログラム同様、計算結果を編集するためのマクロが各種整備されている。

  1. 結果編集作図マクロ1(河道の縦断図、水位の時系列図)
  2. 結果編集作図マクロ2(平均粒径縦断図、斜面単位の出力)
  3. 土砂収支図作成マクロ(任意の河道区間、斜面の土砂収支)
  4. 粒径分布等作図マクロ(粒径分布に関する各種図面)

上記は入力データ作成マクロと同様Microsoft ExcelのVBAで作成されている。

変数一覧表

計算に用いられる主要な変数名とその内容は「TYS-RBA_inc.txt」にまとめている。詳細は当該ファイルを参照のこと。各サブルーチンに共通な主要変数は、Commonブロックにまとめている。

TYS-RBA入手方法

水理水文ソフトウェアより入手してください。

入出力と計算をすべてExcel上で行うモデルを用意しています。(一部Fortranプログラムの機能を省いたもの)

上記HPへユーザー登録した後、ダウンロードメニューより1次元河床変動計算プログラムtys-rba版 version1.0.1をダウンロードしてください。

1) compac fortran, Intel fortran, gcc, PGI fortra等でコンパイルが可能
2) 現在 Visual C#版とFortran95版へ移植中
 
tysrba/1.モデルの概要.txt · 最終更新: 2011/10/14 01:15 by tys
 
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